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人々の役立つ製品を作り出すのはとても楽しく非常にエキサイティングだったアリゾナ大学名誉教授 JAMES C. WYANT

光学は探求するのに素晴らしいフィールド

聞き手:最後に光学分野の若手技術者や学生などに向けて光学分野の面白さやメッセージをお願いします。

ワイアント:光はいろいろなところに使えて,いろいろなことができるということに尽きます。その元になったのはやはり,研究してきたホログラフィーや干渉顕微鏡ですが,それ以外にも多くの分野があり,それぞれすべてに驚きがあります。 remark72_4  今,私が最も注目している分野は医療関連です。多分それは私が年を取っているからもあるでしょう。光学が医学分野(特にイメージング)でより大きな可能性を広げられると私は思います。すでにそうなっていますが,それがさらに進んで行くと思います。国や国立衛生研究所(NIH)は医療分野で助成金を提供しており,私たちもそれを受け取っています。
 また,その他の大きいプロジェクトとして農業分野での共同研究などもあります。
 そして,アドバイスをするとすれば,あなたが若い時に思い付いたアイディアは,その時には有用ではないかもしれないがそれをあきらめてはいけません。それは将来非常に役に立つ場合があります。 remark72_5  例えば,私が最初に紙の上で作った計算機ホログラムは,便利なものではありませんでした。しかしプリンターの技術が追い付き,今ではとても便利なものになっています。
 位相シフトもそうでした。はじめはあまりに複雑で,検出器も高性能なコンピューターもありませんでした。
 あなたが考えたアイディアもこれと同じです。10年または20年後にアイディアそのものが役立つ可能性があります。私は,その機会が多くあるのが現在の光学であると思います。光学は探求するのに素晴らしいフィールドで,ますますよくなっていくと思います。つまり,あなたは教授にもなれますし,会社で研究することや,起業することもできるのです。その将来は無限大です。
 今,10~15年前の論文を振り返ってみても,大変興味深いです。もし私が今20歳に戻れるのならば,もう一度研究をやり直してみたいと思うほどです。
 そして,光学で働くことがいかにすばらしいかについて,人々に啓蒙していくことも,私たちの役目であると思っています。
JAMES C. WYANT(じぇーむす・C・わいあんと)

JAMES C. WYANT(じぇーむす・C・わいあんと)

1968年 ロチェスター大学 PhD(Optics) 1968年-1974年 Itek社 1974年 アリゾナ大学助教授 1976年 アリゾナ大学准教授 1979年-2013年 アリゾナ大学教授 1994年-1997年 WYKO社 代表取締役社長 2005年-2012年 アリゾナ大学光科学部学部長
●研究分野
ホログラム.干渉計
●主な役職等
2007年 OSA会長 1986年 SPIE会長 American Institute of Physics 会員 OSI Lifetime Fellow OSJ International Advisory Member OSK名誉会員

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