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第5回 嘘のつけない画像技術研究の旗手,加藤邦人教授~現場とトレンドの剛毅朴訥な攻め~

5.あとがき -改めて「剛毅朴訥,近仁。」-


 2020年前後,加藤研究室に所縁(ゆかり)のメンバーによる傑出した画像技術研究は耳目を集めた。特に,小田原賞3回(ViEW2016 2017 2019)とJSPE論文賞2年連続(2021 2022)受賞と,これらの研究を牽引したであろう腰の据わった剛毅な取り組みは圧巻に映った。
 連携した産業現場に足場を持ちながらの,画像DL技術の潮流を穿つ姿勢は,本物の攻撃的研究を支えているように映った。そこで,若き日より漂わせておられた加藤先生の佇まいである,「剛毅朴訥,近仁。」に改めてエールを贈りたい。

     ++

 最後に,今後も加藤先生の持つポテンシャルを垣間見せてくれるであろうエピソードをご紹介して,稿を閉じる。

<寸景1/オン>
 加藤先生は何時でも何処でも,学会座長であっても噓が言えず忖度なしである,と周りも思っている。私には,そんな加藤先生に強く援護していただいたエピソードがある。ViEW2002で朝一に行われたセッションで座長を担当した加藤先生は,「この論文(OS1-1),量子化定理OKQT,非常に面白い! フロアからもご質問ありませんか?」と開口一番言い放ってくださった。大会場で強力に褒めてもらったことが,この年の小田原賞受賞につながったのかもしれない。これはそんな秘密のお話である。


写真7 オフのひと時

<寸景2/オフ>
 加藤先生は,プライベートでもやっぱり朴訥な愛妻家である。また,大学教員という激務の中にあって,「イクメン」でもあるとお聞きしており,この春でご長男が年中生年少生とのことだ。写真7はご家族とのくつろぎのひと時(趣味/自転車・釣り・家庭菜園)と拝察する。忙中閑あり,このように精々英気を養っていただいて,画像AI技術研究の新時代をいよいよ無骨に,朴訥に牽引していただきたい。

(以上)

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