【重要】技術情報誌『O plus E』休刊のお知らせ

第4回 画像研究界を絵巻物的疾走中!旗手の青木義満先生

5.むすび -画像技術界のよき予兆-


 足腰の確かな〝実学の精神″のもとに「ONE for ALL,ALL for ONE」の信条を駆動力にして,画像技術研究界を疾走する青木先生にエールを送った。
 この「エール」のむすびに代えて,半私的なエピソードを是非ともちょっと紹介したい。もって,そのような出来事があちこちで頻発する,そんな画像技術研究コミュニティの良き予兆を夢見つづけたいと願う。言うまでもない,青木先生にこそ,この願いも引き続き叶え続けてほしいと改めてエールを贈る次第である。

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(1)エピソード/半私的「還暦シンポジウム“H2K2008”」開催!事件

 2008年3月某日,橋本周司早稲田大学教授,秦 清治香川大教授と筆者の研究室がこぞって,こんな粋な学術的プレゼントをくださった。青木先生はもちろんその首謀者のお一人であった。「一回性の科学」(橋本教授),「学術の現場主義」(秦教授),「ベルクソンと情報科学」(筆者)などやりたい放題の講演ができる贅沢な時間を貰ったのだった。これらの三題はどれも,青木先生にとっても決して悪影響にはならなかったと信じている。その証拠に,繰り返しになるが教授新任時の特別講義(2017年6月14日)にて,

“実学の精神”/現場から → 本質的基本問題(fundamental)と先端的課題(cutting edge)


と宣明されたからである。

(2)エピソード/デジタル化理論でコンタクト事件

 情報科学と画像技術の深みの一つが「デジタル化理論」であると思い,標本化と量子化の理論を2002年ごろから模索している。この件で,青木先生からメールがあったのは2022年9月13日22時だった。不意のことで驚いたが,直後には “実学の精神”(青木)的に納得した。何より嬉しかったのは,この画像技術研究DX時代にあって,このような未だ解けぬ課題に向けて,若き俊英から学術的アライアンスの兆しを贈っていただいたからである。大学院の講義にてこれをアピールし,またこれを研究テーマとするべく大学院生を募集中とのことである。

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