セミナーレポート

時代は今マッシブビジョンへイノインテック研究所 山本 和彦

本記事は、国際画像機器展2011にて開催された特別招待講演 プレインタビューを記事化したものになります。

多様性社会の出現

聞き手:「マッシブビジョン」の「マッシブ」という言葉はどんなところから出てきたのですか?

山本:ビジョンのフィールドを大きくする,強力にするための方策の意味を込めてその言葉を選んでいます。さらに言えば,「多様性の時代」ということです。

聞き手:多様性の時代とはどういう意味でしょうか?

山本:「大きいことはいいことだ」という恐竜時代の終えんですね。そして,多様性を持った哺乳類の時代へ。哺乳類は小さいですが,結局,そのフレキシブル性によって生き残り,世界を支配した,それがいわゆる「市場のマッシブ化」ということなのです。大企業だけが生き残るわけではないということを言いたいのですが,なかなかこれが伝わらないので,いつもは以下のように言っています。
 ネットワーク上に多くのデータが蓄積され,そこにたくさんの人が寄り集まってアルゴリズムの多様性を進めるということです,と。コンピューターのパワーもある意味ではすでにマッシブなのです。「そういうものをうまく引き出していくことだ」と言えば一般の人に理解してもらえます。話を最後まで聞いた時に,実はそれだけじゃなくて市場の問題を言っているんだと分かってもらえるのが理想です。

聞き手:一つ一つをうまくつなげていくことで,ビジョン市場を広げていこうというお考えですね。

山本:そうです。ビジョンの市場をマッシブにしたいのです。

聞き手:私たちも同様にしたいと考えています(笑)。

山本:若い人たちがそれを受けて,具体的に「どうしよう」と考えてくれれば良いのです。ですから私は,これらの言葉をキーワードとして世に出しているのです。

聞き手:大変興味深いお話になりそうですね。ご講演を楽しみにしています。本日はお忙しい中,ありがとうございました。

イノインテック研究所 山本 和彦

1971年,東京電機大学 大学院修士修了。同年,通産省 電子技術総合研究所(電総研)入所。1979年,米国メリーランド大学 客員研究員。1988年,電総研 知能情報部画像研究室室長。1992年,筑波大学 連携大学院教授(併任)。1995年,岐阜大学 工学部応用情報学科教授。2010年,岐阜大学名誉教授・フェロー,イノインテック研究所所長。現在に至る。IAPRフェロー,電子情報通信学会フェロー。工学博士。日本科学技術情報センター丹羽学術賞,第6回画像センシングシンポジウム(SSII2000)論文賞受賞。

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