セミナーレポート

高速画像処理、実現への道東京大学 石川 正俊

本記事は、国際画像機器展2010にて開催された特別招待講演 プレインタビューを記事化したものになります。

 みなさんは、バッティングロボットをご存知だろうか。スローイングロボットが投げるボールを、打ち返すロボットである。1秒間に1,000枚の画像を処理できる「高速ビジョン」を用いて1/1,000秒ごとにボールの3次元位置を検出し、バットをコントロールしている。ほぼ100%打ち返すことができるという凄腕だ。石川研究室の成果の一端である。
 石川先生は東京大学大学院工学系研究科 計数工学専門課程 修士課程を修了し、通商産業省 工業技術院 製品科学研究所に入所。動態計測、今で言うモーションキャプチャのシステム構築の研究を手掛けた。スウェーデン製のポジションセンシングディテクタを使いながら、1/1,000秒の世界を知るようになる。それが速さを追求するきっかけになったという。

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東京大学 石川 正俊

1979年東京大学大学院工学系研究科計数工学専門課程修士修了。同年通商産業省工業技術院製品科学研究所入所。1989年東京大学工学部計数工学科助教授,1999年同大学工学系研究科計数工学専攻教授,2002年同大学総長特任補佐,2004年同大学副学長,2005年同大学理事・副学長,同年同大学情報理工学系研究科創造情報学専攻教授。現在に至る。工学博士。日本ロボット学会,計測自動制御学会,応用物理学会,日本機械学会等から,論文賞,技術賞,業績賞など多数受賞。計測自動制御学会および日本ロボット学会フェロー。
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