結晶の「複屈折」を逆手に取り、マイクロコムの高出力・高効率化に成功慶應義塾大学,西安交通大学
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慶應義塾大学などのグループは、これまで微小光共振器から生成される光周波数コム*(マイクロコム**)には不利と考えられてきた結晶の光学特性を活用することで、マイクロコムの出力パワーと効率を飛躍的に向上させることに成功した。
本研究では、単軸光学結晶であるフッ化マグネシウムの複屈折性と、それによって生じる光の振る舞いの変化を巧みに利用し、マイクロコムにおける新たな高出力動作領域を実現した。これにより、従来は低効率が大きな課題であったソリトンマイクロコムにおいて、15GHz帯の高い繰り返し周波数を保ちながら、平均出力約38ミリワット、変換効率28%を達成した。
本成果は、光増幅器を必要としない高効率かつ低雑音な信号生成を可能とし、次世代通信、精密計測など幅広い分野でのマイクロコム技術の実用性を大きく前進させるものである。
*光周波数コム(光コム):多数のレーザー光が等間隔に並んだ「光のものさし」とも呼ばれる光源
**マイクロコム:光コムの中でも微小光共振器を用いて生成されるもの










