抗体と近赤外光で病原体を選択的に駆除する方法を開発横浜市立大学,東京慈恵会医科大学

 横浜市立大学,東京慈恵会医科大学の研究グループは,多剤耐性株を含む細菌,真菌,ウイルスなどの様々な微生物病原体を近赤外光で選択的に除去することが可能となる治療戦略(PIAS:photoimmuno-antimicrobial strategy)を開発したと発表した。
 薬剤耐性病原体や新型コロナウイルス感染症といった,これまでの治療薬や治療法が有効でない感染症が世界的な問題となっており,新たな抗微生物治療戦略の開発が急務となっている。従来の抗菌剤による治療は薬剤耐性菌に対する効果が薄い一方,病原体以外の常在菌が死滅することにより腸内細菌のバランスが乱れるなどの問題が知られている。
 今回新たに開発した手法では,薬剤耐性にかかわらず,また常在菌に影響を与えることなく狙った病原体のみを近赤外光で除去することが可能となり,実験にて黄色ブドウ球菌,カンジダ菌,新型コロナウイルスに対して効果が確認された。既存の治療法では制御が困難だった多剤耐性病原体などに対する新たな治療法として,今後の実用化が期待される。

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