3DとVR技術を用いた古代エジプトのピラミッドの研究調査を開始名古屋大学，ワールドスキャンプロジェクト

　名古屋大学の研究グループは，(株)ワールドスキャンプロジェクトと古代エジプトの巨石建造物の構造解明に関する共同研究を開始したと発表した（研究期間：令和3年11月25日～令和7年10月30日）。
　同グループは，これまで国内外の研究機関と民間企業と共にギザ（エジプト）の3大ピラミッドを含めた7基の古代エジプトの巨石建造物の3Dデータを取得してきた。(株)ワールドスキャンプロジェクトは，ドローン技術と3Dデータ化技術を用い，世界遺産のデジタル・アーカイブを作成し，それを未来社会へ残すプロジェクトを行っている。
　本研究では，考古学分析に用いることができる3D技術とVR（Virtual Reality）を用いたビジュアライゼーションの研究開発を行い，ピラミッドに代表される古王国時代（紀元前2543～紀元前2120年頃）の巨石建造物の構造と，その建造方法に新たに光を当てることを目的としている。