有機物質の光酸化経路の分かれ道をX線ビームで解明千葉大学

 千葉大学の研究グループは,再生可能エネルギーの1つである光エネルギーによる有機物質の酸化反応の経路を解明することを目的として,銀ナノ粒子と酸化チタンから成る光触媒でアルコールの酸化が進む過程を,銀ナノ粒子にX線ビームを照射して追跡することで,詳しく観測した。その結果,アルデヒドを生成する条件と,メタンやCO₂,水に光分解する条件を明らかにした。
 本研究で明らかとなった反応過程は,光エネルギーによる化学反応を制御して必要な化学物質のみを取り出す際の指針となる。また,本研究で用いたX線ビームによる追跡(局所X線温度計)は,反応の過程で最大で約6倍の粒子径の変化があった本研究でも的確に局所温度を計測することが可能なため,今後,さまざまな触媒や機能物質の反応経路の解明への応用が期待できる。

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