紫外線照射による新型コロナウイルス不活化のメカニズム理化学研究所,東京大学,日本大学

 理化学研究所,東京大学,日本大学の研究グループは,紫外線照射による新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の不活化はウイルスRNAの損傷が原因であることを明らかにした。
 これまで,多様な空間,物体表面,液体に応用できる紫外線を用いたSARS-CoV-2の不活化が注目され,222 nmや254 nmおよび280~310 nmの波長の紫外線の有効性が報告されている。しかし,紫外線がSARSCoV-2を不活化するメカニズムは明らかになっていなかった。
 今回,同グループは,波長253.7 nmの紫外線を液体培地中のSARS-CoV-2に照射し,ウイルスの感染性が99.99%減少することを実証した。さらに,このSARSCoV-2の不活化の仕組みはウイルスRNAの損傷にあり,ウイルスタンパク質やウイルス粒子の形状には変化がないことを突き止めた。
 本研究成果は,SARS-CoV-2およびその変異株のみならず,新たな社会的脅威となり得る未知のウイルス感染症の克服に貢献するものと期待できる。

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