高精度の光線- 電子相関顕微鏡法の開発に成功順天堂大学 研究グループ
UPDATE: | 記事カテゴリー:ニュース
順天堂大学の研究グループは,遠赤色蛍光タンパク質を用いた高精度の光線−電子相関顕微鏡法(In-resin CLEM)を開発したと発表した。従来の蛍光タンパク質は,電子顕微鏡用試料作成時に蛍光が消失してしまうという問題点があったが,本法では,電子顕微鏡用の試料処理過程において蛍光を消失しない遠赤色蛍光タンパク質を同定したことで,同一試料で蛍光観察と電子顕微鏡観察が可能となり,光学顕微鏡による蛍光シグナルと電子顕微鏡による細胞小器官の超微細構造とを高精度に一致させることに成功した。本研究成果により,癌細胞の浸潤や神経細胞の変性など,様々な疾患における超微形態解析や機能解明への応用が期待される。