木星嵐の3次元構造を初観測東北大学

 東北大学は,国際共同チームで2017年1月に国立天文台すばる望遠鏡(ハワイ・マウナケア山頂)による木星の赤外線観測を実施し,世界的な木星観測キャンペーンの一翼を担った。この観測で,木星大気を吹き荒れるストームの3次元構造を分解し,地球の赤道域でも見られ,台風の機構としても知られる「湿潤対流」で説明できることを発表した。
 この観測は,アルマ望遠鏡,NASAハッブル宇宙望遠鏡,米ジェミニ北望遠鏡8-m,WMケック望遠鏡10-m,欧VLT 8 -mという,世界最大級の6つの望遠鏡群で行われた。電波~可視光にまたがる多波長観測は,嵐を高度方向に分解してその3次元構造の解明を可能とする。惑星探査機では困難であるが,他惑星の大気現象を地球と比較するには必須の手法であり,この効果を示す例となった。

ニュース 新着もっと見る

書籍案内購入はこちら

干渉計を辿る

著者
市原 裕
価格
3,000円(税抜)

第11・光の鉛筆

著者
鶴田匡夫(ニコン)
価格
5,500円(税抜)

コンピュータビジョン 最先端ガイド6

著者
藤代一成,高橋成雄,竹島由里子,金谷健一,日野英逸,村田 昇,岡谷貴之,斎藤真樹
価格
1,905円(税抜)

Excelでできる光学設計

著者
中島 洋
価格
3,909円円(税抜)

シミュレーションで見る光学現象 第2版

著者
Masud Mansuripur
訳:辻内 順平
価格
6,000円(税抜)

レンズ光学入門

著者
渋谷 眞人
価格
4,000円(税抜)