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青色光をカットの防眩効果を脳反応から客観的に計測する手法を開発東海光学(株),自然科学研究機構生理学研究所 研究グループ

 東海光学(株)と自然科学研究機構生理学研究所の研究グループは,青色光をカットするカラーレンズの防眩効果を脳反応から客観的に計測する手法を開発したと発表した。
 網膜や視神経へ強い光を受けた際に痛みや不快感,視機能の低下などの伴うこともある「まぶしさ」は羞しゅう明めい(photophobia)と呼ばれ,眼がんけん瞼痙け いれん攣,ドライアイ,網膜色素変性などの眼疾患だけでなく,パニック障害,うつ病などの精神疾患や片頭痛など,多くの疾患における症状として知られている。
 羞明は,さまざまな疾患で共通して訴えられる症状であるにも関わらず,詳細な神経メカニズムはこれまでにほとんど解明されていなかった。特に,羞明はよく「まぶしい」という言葉で表現されるが,実際にどれぐらい「まぶしい」のかを,定量的かつ客観的に評価することは非常に難しく,「まぶしさ」を緩和するためのカラーレンズの色や濃度の選択は,患者の主観によって決められているのが現状である。また,特に疾患がない場合であっても,人は多種多様な感覚特性を個性として持っているため,まぶしさに対する感受性(個人特性)もまた人によってさまざまな個人差がある。このような背景から,羞明の神経メカニズムの解明や定量的な評価手法が求められていた。
 本手法を用いることで,人によって異なる「まぶしさ」の感じ方について,個人ごとの特性を取得することができるようになるとした。現在,同グループでは,本研究 と並行して簡易脳波計システムの研究開発を進めている。本装置と組み合わせることで,「まぶしさ」の個人特性を反映した眼鏡レンズ等の製品仕様を決定し「ニューロテイラーメイド」で個人に合わせた製品を提供していくことが可能になると示唆された。そしてこのシステムは,より快適・安心安全な眼鏡レンズを一般ユーザーへ提供すると考えられている。
 さらに,簡易脳波計を用いた「まぶしさ」に関する個人特性は,少ない被験者への負担で取得できるように研究開発が進められているため,応用可能性として子供や発達障害などの場合の見え方(感覚特性)の理解にも今後,貢献しうるとされている。

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