車載用3D拡張現実ヘッドアップディスプレイを開発コニカミノルタ(株)
車載用HUDとは,前方を見て運転しているドライバーの視野内に直接映像を映し出す技術で,現在,採用されているHUDでは車のフロントガラスに映像が表示されるものが主流で,カーナビやメーターパネルで伝えていた情報を,HUDによって,ドライバーの視線を前方から逸らすこと無く伝えることができるため,運転の安全性を向上する映像情報伝達手段として開発が進められているが,路上に何らかの情報を重ねて表示したい場合,ドライバーの目の位置がずれると表示したい情報の場所がずれて見えてしまうという問題があった。
3D AR HUDを使い,必要な情報を運転速度に応じた任意の距離に情報を表示することにより,前方にいる人や障害物など,検知した対象物の情報を3Dで表示し,ドライバーにいち早くその位置情報を視覚的に伝え注意を促すことを可能にした。ドライバーの判断・操作における余裕時間を創出することで事故率の低減が期待され,より安全な運転を支援できると期待されている。