光触媒反応中の電子と分子の超高速な動きを観測ベトナム物質科学研究所,大阪大学,東京工業大学 研究グループ UPDATE:2019.09.25 (6年前) | 記事カテゴリー:ニュース ベトナム物質科学研究所,大阪大学,東京工業大学の研究グループは,人工光合成に用いられる光触媒分子(Re錯体)が還元剤TEOA溶液中において,光照射後しばらくしてRe錯体へ隣りのTEOA分子が近づき,電子を渡す様子を,時間分解THz全反射分光法を用いて,ピコ秒の時間スケールで観測することに成功したと発表した。 この成果は,光触媒反応の詳細な理解とより効率の高い光触媒分子の探索に重要な役割を果たすことが期待される。また,本研究で用いた時間分解THz全反射分光法は,液体中の2つの分子間の位置関係の変化を知ることができるため,光触媒反応プロセスだけでなく,生物・化学分野における反応プロセスの理解に役立つものと期待される。
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