蛍光色素が結合した抗がん剤による腫瘍のイメージング北海道大学
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北海道大学の研究グループは、乳がん等の検出のための蛍光プローブ(機能性試薬)を開発した。本研究は、低分子抗がん剤と蛍光色素を組み合わせて体内のがんを検出する新しいツールの開発に焦点を当てている。今回、研究グループはFDA承認のエストロゲン受容体標的薬であるタモキシフェンを選択し、短波赤外(SWIR、900〜1,400 nm)で作用するプローブを設計した。タモキシフェンのような低分子ベースのプローブは、がんバイオマーカーに対して高い特異性を維持し、抗体ベースのプローブと比較してより好ましい薬物動態を示す。さらに、SWIR領域でのイメージングは、従来の可視(400〜700 nm)及び近赤外(NIR、700〜900 nm)イメージングに比べ、より深い組織浸透やより高いシグナルバックグラウンド比など、大きな利点がある。
今回、エストロゲン受容体陽性乳がん等を標的とするSWIR発光プローブの開発に初めて成功した。この成果は、生物医学応用にとって非常に重要な基盤技術と考えられる。










