散乱型近接場光顕微鏡で1nmの分解能を実現分子科学研究所,総合研究大学院大学,フリッツ・ハーバー研究所

     マックス・プランク協会フリッツ・ハーバー研究所を中心とした国際的な研究チームは、散乱型近接場光顕微鏡*として、世界最良となる1 nmの細かさで物質表面の局所的な光学応答を観察できる新しい技術を開発した。
     物質表面の構造と光学特性を原子スケールで高精度に観察できる顕微鏡は、ナノデバイスの機能評価に役立つだけでなく、原子スケール、すなわち、これまでのナノスケールを超越した極小スケールで光を活用する「オングストロームオプティクス」への展開につながると期待される。

    *物質の光学的性質をナノメートルスケールで観察するための顕微鏡で、光の回折限界(通常数百ナノメートル)を超えて数十ナノメートル、あるいはそれ以下の空間分解能で光学情報を取得できる手法

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