ケイ素を含む新しい有機構造体膜の合成に成功物質・材料研究機構,自然科学研究機構
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物質・材料研究機構と自然科学研究機構を中心とした国際共同研究チームは,表面合成に新化学反応を導入することにより,通常は炭素だけで構成されるベンゼン環の一部を周期表同族元素のケイ素で置き換えた2次元の共有結合性有機構造体(COF)膜の合成に成功したと発表した。この新しいCOF膜は一般的な化学合成手法ではなく,金属表面上での化学反応を利用することで達成され,表面合成を利用した新規材料開発の可能性を示す結果となった。本研究で開発した合成手法を応用すれば,より重い同族元素であるゲルマニウムやスズを含む炭素薄膜の合成も可能となり,炭素と同じ14族元素を含む多様な炭素ナノ薄膜の物性解明も進む。多様な炭素ナノ薄膜を次世代ナノエレクトロニクスで活用すべく,所望の特性を付与する表面合成技術への展開が期待される。