セミナースケジュール
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- 講演ID
- I-152
- 講演日時
- 12/3(水)
14:10~15:00
- 講演会場
- アネックスホール F202
- セミナー名
- 日本映像処理研究会 特別招待講演
- 講演名
- ホログラムが拓くイノベーション
〜次世代映像表示から計測・センシング分野まで〜
- 講演者名
- (同)HOLOMEDIA 代表 堀米秀嘉
- 講演概要
- 近年、映像や画像技術は急速に進化し、人間との円滑なインタラクションを実現する技術の開発がより求められてきています。これまでの平面型ディスプレイの限界を超え、新たなソリューションを与える可能性を秘めているのが、ホログラム技術です。また、ホログラムは、映像表示だけではなく、計測やセンシングの分野にもイノベーションを与えます。本講演では、私どもの取り組んでいるホログラム応用技術開発についてご紹介致します。
- 経歴
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1982年~ 豊橋技術科学大学 修士課程において、アモルファス磁性薄膜への光磁気ホログラフィーの記録再生について研究を行い、1984年 ソニー株式会社へ入社。同社では、光ディスク技術全般の技術開発に従事。在職中、MD(ミニディスク)の記録材料構造の発明や録音方法の基本原理を発明するなど、多数の知的財産を構築して製品開発に貢献した。1996年 約13年間務めたソニーを飛び出し、1998年 独自のホログラム記録再生技術である、コリニアホログラフィー(Collinear Holography)を発明。1999年 光ディスク技術とホログラム技術を融合させた、超大容量超高速ホログラフィックデータストレージ「HVD: Holographic Versatile Disk」 の実用化を目指し、ベンチャー企業 OPTWARE社を創立。VC(ベンチャーキャピタル)や企業などからトータルで約35億円の資金調達を受けて研究開発を進め、そのディスクフォーマットは2007年に世界初の国際標準規格「HVD」として承認される。ホログラム技術はデータストレージ以外の分野にも応用することで、大きなブレークスルーが得られることを確信し、2005年に有限会社ホーリーマインを創立し、360度から観察可能な3D動画ディスプレイ「ホロテーブル」を開発、2010年に名古屋工業大学と共同で大学発ベンチャー 合同会社3Dragonsを設立し、デジタルホログラフィック顕微鏡の開発やHOEによる光沢面欠陥検査システムの開発、2012年に合同会社HOLOMEDIA(ホロメディア)を創立し、ホログラフィックな3D画像印刷システムの開発、2014年に株式会社エガリムを共同創立し、窓ガラスで発電するBIPV「ホロウインドウ」、ホログラムの照明にイノベーションを起こすホログラフィックイルミネーター「Egarim」、スマートグラスをシンプルに実現するホログラフィック偏光ビームスプリッター「Egarim-PBS」などの試作開発を行っている。現在は、これまでの技術を融合し、ホログラフィックスクリーンを応用した次世代型の映像表示技術の開発を進めている。2017年に東京大学において学位取得(工学博士)。2018年~2025年3月まで、東京大学 生産技術研究所 リサーチフェロー。2018年~現在 福建師範大学(中国)の兼職教授。著書「Collinear Holography」。