セミナーレポート

コマツのスマートコンストラクションによる建設現場の生産性向上コマツ 執行役員 スマートコンストラクション 推進本部長 四家 千佳史

本記事は、国際画像機器展2017にて開催された特別招待講演を記事化したものになります。

「現場の見える化」から「現場の最適化」へ

 スマートコンストラクションの現状を紹介してきましたが,今後スマートコンストラクションはどこへ進んでいくのでしょうか。現場の生産プロセスの見える化から,現場の最適化へ。それが,コマツの目指す方向です。それは,建設機械というハードウェアだけが進化していくものではありません。また,クラウド上にあるいろいろなアプリケーションだけで生産性が上がっていくというものでもありません。やはり,人とハードとソフトが三位一体となって進化していかなければできません。人が現場に立ち,お客様と課題を一緒に理解して,それをすぐにハードウェアやソフトウェアの開発にフィードバックする。ハードウェアがそれらを織り込み,それを実現するソフトウェアを開発していく。それこそが,まさにスマートコンストラクションの進化なのです。
 たとえば,多くの建設現場では,ダンプトラックによる土の運搬がボトルネックになっています。そこでは,ICT建機に土砂を計量するペイロードメーターを標準装備し,掘削した瞬間に重さを同時に測ることで,過積載にならないぎりぎりまでダンプトラックに土を積み込むことができるようになります。加えて,ダンプトラックや建設機械の位置情報を一元的に地図上で見える化するアプリケーション「TRUCK VISION」の連携により,運行の効率化を実現していきます。
 さらに,今後2018年3月まで毎日ドローンを飛ばせるようにする「日々ドローン」や,設計図面に対してどれくらい進捗しているのか,見ている画面に設計図面をかぶせてわかるようにする「現場AR」など,様々な最新サービスのリリースも予定しています。
 2017年7月に,コマツでは,NTTドコモ,SAP,オプティムと4社で,建設生産プロセス全体のIoTの基盤となる新プラットフォーム「LANDLOG」の企画・運用会社を共同で設立しました。これまでコマツが自分たちのスマートコンストラクションのためだけに使ってきたプラットフォームをオープン化するものです。現場のあらゆるものを可視化し,データ化し,アプリケーションのプロバイダーにAPIとして提供していきます。これにより,安全で生産性の高い未来の現場の実現を加速させていきます。

コマツ 執行役員 スマートコンストラクション 推進本部長 四家 千佳史

1997年11月,㈱BIGRENTAL 代表取締役社長(郡山市にて同社創業)。2008年4月,コマツレンタル㈱ 代表取締役社長(㈱BIGRENTALと経営統合により就任)。2015年1月,執行役員 スマートコンストラクション推進本部長(兼)コマツレンタル㈱ 代表取締役会長(現在に至る)。

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