セミナーレポート

モノづくりから企業価値を高めるには!野田プラスチック精工(株) 代表取締役社長 野田 浩輝

本記事は、画像センシング展2021にて開催された特別招待講演を記事化したものになります。

DMG森精機様主催のドリームコンテストで連続金賞を受賞

 最初に自社のアピールとしてアクリルを使った将棋盤を作って,2009年のドリームコンテストでは「アクリル玉・アクリル台」を作製しました。球体,土台ともにアクリル材を切削加工のみで透明にし,本物の水晶玉のように仕上げています。これで技能賞をいただきました。入賞したことで社員がさらにやる気になり,翌年の2010年には3次元曲面の中に先端直径0.4 mm,高さ40 mmのたくさんのピンが立っている「消えゆく森林」を作製し,銀賞をいただきました。入賞が出始めると,今度は自分が入賞したいと現場の子たちは考えるようになってきました。そんな中で3個のブロックのサッカーボールが入っている「近未来サッカーボール」で銅賞,翌年は3個でなく4個にした「五角六十面体」を作り,銀賞をいただきました。これは治具も新たに開発し,作ったものです。1つ新しいものができたら,次に作るものを考えるようになってきました。
 皆で金賞を取りたいというやる気も出てきました。そこで,ものは作らなくてもいいので,アイデアを出すような訓練をするため,社内アイデアコンテストを始めました。
 そして,2014年,鉛筆の直径2 mmの芯をDNA二重らせん状に加工した「生命の設計図」で金賞を取ることができました。この頃にはアイデアを形にするためのチームワークが生まれるようになりました。手に取るだけでも折れてしまうようなシャープペンシルの芯をスパイラル形状に加工した「シャープ芯スパイラル加工」,鉛筆の先端を折鶴状に加工した「折鶴」,シャープペンシルの芯に雄ねじと雌ねじの加工した「このねじ,半端ないって」などで金賞を取り,連覇できるようになってきました。その後も,アクリルを3次元加工し,葉脈にした「葉脈 before after」,樹脂だけでなく真鍮の丸棒からマシニングで削り出した「44本の真鍮ノズル」,0.3 mmの真鍮のサイコロなど,さらなるチャレンジを続けていきました。現在は,軽金属の精密切削加工の受注も1割ほどになりました。当社は最終的には,切削加工の総合メーカーを目指しています。

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野田プラスチック精工(株) 代表取締役社長 野田 浩輝

近畿大学 九州工学部 工業化学科卒業。サラリーマンを経て2003年3月 野田プラスチック精工株式会社を設立。樹脂・軽金属切削加工を軸に複雑で高度な製品つくり,様々なニーズに対応。DMGMORI切削加工ドリームコンテスト4年連続金賞受賞。
https://www.nodapla.jp/prize.html

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