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日本の次世代のため 日本の光学産業に何らかの貢献をしていきたいチームオプト株式会社 代表取締役社長 槌田 博文

日本の将来のためにチームオプト株式会社を設立

聞き手:それでチームオプト株式会社(以下:チームオプト)を設立されるわけですが,そこに至った経緯をお教えください。

槌田:ずっとレンズ界の革命を目指してやってきて,学会で発表したり,学会の委員になったりと,ほかの会社の同じような立場の人ともずいぶんお付き合いをさせていただきました。長い方では30年ぐらいになります。そうした中で例えば飲んだときに,これから先のことを語り合ったりしましたが,そのときに私の意見に結構多くの方が賛同してくれました。一つは自分のやりがいを考えたときに,55歳ぐらいで辞めてセカンドステージにいった方がより大きいことができるし,そのときに,自分の得意なことで人の役に立てるならば,そんないいことはないということ。もう一つは,日本の将来のためといったら大げさなのですが,自分たちの次の世代のために何ができるだろうと考えたときに日本の産業をしっかりさせることが重要だと思ったわけです。

ODF12Taipeiでの実行委員長閉会挨拶


 産業がしっかりすれば福祉や年金,そして教育も充実できますし,就職難や多くの課題も解決できると思うのです。自分が30年かけてやってきた光学技術で,日本の光学産業に対して何らかの貢献がしたいと思ったのです。
 実は光学業界は競争が激しいのです。特にカメラなどでは日本企業同士がバトルしていますから。競争はいいのですが,本当にし烈で,みんな頑張ってはいるのだけれど,結局は足を引っ張り合うような構図になってしまい儲からない。そういうこともたくさん経験してきましたが,他社の方も同じ気持ちを持っていることがわかり,何かもっとうまく回せないのかなと。
 しかも光学技術者や光学設計者は人数が少ない。光学産業は日本の産業の中でも約10兆円と,かなり大きな規模ですが,その規模に比べると光学技術者,光学設計者の数が本当に少ない。つまり会社の外に出た人間でも活躍の場はあるわけです。今までは会社のためにしてきたことを,セカンドステージではわれわれが潤滑油として,日本全体の光学産業を盛り立てられるのではないかと。他社の皆さんともいろいろ論議して,かなり多くの共感をいただきました。そこで「よし,わかりました。私が先に会社を辞めて受け皿をつくりますから,一緒に日本の光学産業の将来のために働きましょう」ということで,チームオプトを設立しました。日本の次世代のため,日本の光学産業に何らかの貢献をしていきたい。1人だと限りがありますが,人数が集まれば,日本のトップレベルの光学技術屋集団としてかなり大きなことも手掛けられるのではないかと思っています。今は私を入れてコンサルタントが6名ですが,20名ぐらいまでは増やしたいですね。
 チームオプトは同志が集まってつくった会社ですが,同志はこれだけではないと思っています。同じ思いの人はもっといっぱいいるはずです。海外の会社に行くぐらいならチームオプトに来て日本の将来に対して一緒に貢献してほしいです。

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槌田博文(つちだひろふみ)

槌田博文(つちだひろふみ)

1958年 岡山県生まれ 1984年 大阪大学工学研究科応用物理学専攻修士修了 1984年 オリンパス光学工業(株)(現オリンパス(株))入社 2001年 博士号取得(工学,大阪大学,論文博士) 2014年 オリンパス(株)退社 2012年 岡山大学非常勤講師 2015年 チームオプト(株)設立,代表取締役社長に就任
●研究分野
レンズ設計,光学設計理論
●主な受賞歴等
2007?2011年 日本光学会光学設計研究グループ代表 2008?2009年 応用物理学会理事 2000年 光設計研究グループ光設計特別賞 2008年 文部科学大臣表彰(科学技術賞理解増進部門)
●チームオプト株式会社について
チームオプト株式会社は日本の光学産業発展に貢献したいとの理念を掲げ,2015年10月に設立した光学技術コンサルタント会社。光学メーカーや研究機関等で光学技術についての豊富な経験を積んだメンバーを集め,光学設計(カメラ,顕微鏡,光ピックアップ,照明用レンズ,ズームレンズ,回折レンズ等)はもちろん,光学理論,光学測定評価,光学ソフトウエア,先端光学技術など多岐にわたるコンサルティングや教育を行う。URL:http://www.team-opt.co.jp/

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