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辛辣な人との出会いや自分の失敗が自分の潜在能力を引き出してくれるニューヨーク州立ストーニーブルック大学客員教授(放射線医学) 谷岡 健吉

8Kを医学に使うには,人の幸せに直結するから

谷岡:メディカル・イメージング・コンソーシアムを設立し,医師である千葉先生が理事長,私は技術担当で副理事長をやっていますが,今,非常に8Kの医学応用で注目を集めるようになっています。
 NHKの関連団体等では開腹,開胸,開頭手術を高精細映像で撮っています。医学教育などに役立つ鮮明な手術映像が撮れています。メディカル・イメージング・コンソーシアムでも動物の開腹手術を8Kカメラで撮りました。しかし8K技術を医療に応用するに際して,内視鏡手術に用いるのが一番効果的であろうとの結論に至りました。内視鏡手術はテレビカメラとディスプレイが必須であることから,そこに超高解像度で大画面の8K技術を適用すれば大きな効果が期待できると考えたからです。内視鏡手術はご存知のように低侵襲治療で患者の体にも優しいのです。このコンソーシアムでは8K内視鏡手術を最初は動物で行い,安全性などを確認した上で臨床応用を実施し,期待以上の成果を収めることができました。NHKも今後の3か年経営計画の中で,医療などの放送外を含めた8Kの活用法について言及しています。正しい方向性だと私は思っています。 <次ページへ続く>
谷岡 健吉(たにおか・けんきち)

谷岡 健吉(たにおか・けんきち)

1948年 高知県高知市生まれ 1966年 高知県立高知工業高校電気科卒業 1966年 NHK高知放送局入局 1976年 NHK放送技術研究所に異動 1989年 同研究所 映像デバイス研究部主任研究員 1994年 博士(工学)(東北大学) 1995年 イメージデバイス研究部 副部長 1997年 撮像デバイス 主任研究員 2000年 撮像デバイス部長 2004年 放送デバイス 部長(局長級) 2006年 放送技術研究所 所長(理事待遇) 2008年 定年退職 2008年~2015年 高知工科大学客員教授 2011年~東京電機大学客員教授(工学部) 2015年 ニューヨーク州立ストーニーブルック大学客員教授(放射線医学)
●主な活動・受賞歴等
1982年 鈴木記念賞「Se系光導電形撮像管のハイライト残像とその改善」 1983年 放送文化基金賞「高性能カメラの開発」 1990年 放送文化基金賞「高感度・高画質HARP撮像管の開発」 1991年 市村学術賞 功績賞「超高感度・高画質撮像管の開発と実用化」 1991年 丹羽高柳賞 論文賞「アバランシェ増倍 a-Se光導電膜を用いた高感度 HARP撮像管」 1991年 SMPTE Journal Award 「High Sensitivity HDTV Camera Tubewith a HARP Target」 1993年 高柳記念奨励賞「ハイビジョン用高感度HARP撮像管の開発」 1994年 大河内記念技術賞「アバランシェ増倍型高感度撮像管の開発」 1996年 全国発明表彰 恩賜発明賞「超高感度撮像管の開発」 2002年 放送文化基金賞「超高感度ハイビジョン新Super-HARPハンディカメラの開発」 2008年 文部科学大臣表彰 科学技術賞「微小血管造影法の研究」 2008年 産学官連携功労者表彰 日本学術会議会長賞「リアルタイム3次元顕微撮像システムの開発及び細胞内分子動態リアルタイム可視化研究」 2012年 前島密賞 2012年 丹羽高柳賞 功績賞「アバランシェ動作方式超高感度高画質撮像デバイスの研究開発」

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