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常に1つのことを突き詰める,そして時々それを俯瞰し視点を変えて,新たなトライアルをしながら一貫して前進して行く東京大学 荒川 泰彦

光もワン・オブ・ゼムという視点でいろいろなものと融合を図っていく

聞き手:最後に若手研究者や学生さんに向けて,光の面白さや魅力についてメッセージをお願い致します。

荒川:光だけではなく,いろいろな分野との融合がこれから図られるであろうと思います。これはまずは用途としての融合で,光インターコネクションなどがあります。それからいろんなセンサーや,あるいはバイオ関係といった応用も広がっています。一方で物理としては,光子,電子とかあるいはフォノンとか,それらの統一的融合が図られることによって,また新しい概念が生まれたりするという状況が考えられます。  ですからこれからの光の研究者たちには,積極的にいろいろな他の分野との融合をはかるとともに,応用分野としていろいろ展開を図るというのが重要で,そういうところを担っていってもらいたいと思います。そしてその時に,決して光が中心ではなくて,光もワン・オブ・ゼムだという俯瞰的視点を持ちながら,いろいろなものとの融合をめざすと的を射た応用や学問分野の開拓というのができるのではないかなという気がしています。
 常に1つのことを突き詰めること,そして時々それを俯瞰し,あるいは横で見て視点を変えて,新たなトライアルをしながら一貫して前進して行くことが重要だと思います。エレクトロニクスは相変わらず強いですが,これからは光抜きではエレクトロニクスやコンピューティング技術も語れなくなる時代が本格的に進んできています。その中でわれわれが想像しないようなクリエーティブなことを,若い人たちは考えてくれると良いと思います。なかなか大変ですけど(笑)。
荒川 泰彦(あらかわ・やすひこ)

荒川 泰彦(あらかわ・やすひこ)

1975年 東京大学工学部電子工学科卒業 1980年 東京大学工学系研究科電気工学専門課程修了 工学博士 1980年 東京大学生産技術研究所講師 1981年 東京大学生産技術研究所助教授 1984年から1986年 カリフォルニア工科大学客員研究員 1993年 東京大学生産技術研究所教授 1999年 東京大学先端科学技術研究センター教授(2008年まで) 2006年 東京大学ナノ量子情報エレクトロニクス研究機構長 2008年 21・22期日本学術会議会員 2012年 東京大学生産技術研究所・光電子融合研究センター長
●主な受賞
1991年 電子情報通信学会業績賞 1993年 服部報公賞 2002年 Quantum Devices賞 2004年 江崎玲於奈賞 2004年 IEEE/LEOS William Streifer賞 2007年 藤原賞 2007年 産学官連携功労者 内閣総理大臣賞 2009年 IEEE David Sarnoff 賞 2009年 紫綬褒章 2010年 C&C賞 2011年 Heinrich Welker賞 2011年 Nick Holonyak,Jr.賞 2012年 応用物理学会化合物半導体エレクトロニクス業績賞(赤崎勇賞) 2014年 応用物理学会業績賞

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