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科学の面白さと光触媒の効用を伝導東京理科大学 学長 藤嶋 昭

さらなる用途拡大で発展する光学分野

聞き手:最後に,光学分野の将来展望について,藤嶋学長のご見解をお聞かせください。

藤嶋:私はもともと,東京大学大学院の工学系研究科工業化学専攻修士課程の在籍時に,写真科学の大家である菊池真一先生の研究室に所属しました。菊池先生が指導されていた当時は,銀塩写真が主流でした。そのころに,銀塩写真から複写機「ゼロックス」や電子写真も同時に研究に取り組むようになったわけです。
そのときに酸化チタンを使ってもできると考えて,材料として近くにあった酸化チタンを使ったことが,結果として光触媒の作用を発見するに至るわけです。このように,私自身も光工学分野には精通してきました。光エレクトロニクス,ひいては光学は今後,技術の用途がますます広がり最も成長する有望分野とみています。また,画像関係技術やレーザー技術についてもさまざまな分野で利用されていますので,今後ますます需要が広がっていくと予想しています。
藤嶋 昭(ふじしま・あきら)

藤嶋 昭(ふじしま・あきら)

1942年東京都生まれ。1966年横浜国立大学工学部卒業。1971年東京大学大学院工学系研究科博士課程修了。1971年神奈川大学工学部講師。1975年東京大学工学部講師。1978年東京大学工学部助教授。1986年東京大学工学部教授。1995年東京大学大学院工学系研究科教授。2003年~神奈川科学技術アカデミー 理事長。2003年JR東海機能材料研究所所長。2003年東京大学名誉教授。2005年東京大学特別栄誉教授。2006年日本化学会会長。2006年神奈川大学理事。2008年科学技術振興機構中国センター長。2010年東京理科大学長。
●研究分野:光電気化学,光触媒,機能材料
●1983年朝日賞,1998年井上春成賞,2000年日本化学会賞,2003年紫綬褒章,2004年日本国際賞,2004年日本学士院賞,2004年川崎市民栄誉賞,2006年恩賜発明賞,2006年神奈川文化賞,2010年川崎市文化賞,2010年文化功労者,2011年The Luigi Galvani Medal,2012年トムソン・ロイター引用栄誉賞,トリノ大学より名誉博士の称号授与

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