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特別編(上) 講演 光による人類の未来への貢献光産業創成大学院大学/浜松ホトニクス(株) 晝馬輝夫

PET

 今の日本の人口統計というのは生きていれば勘定してくれるわけです。これは,「働いているかどうか」,「自活できているか」ということは考慮に入れていなくて,健康状態や認知症かどうかも関係ない。
 私どもは, PET(ポジトロン・エミッション・トモグラフィー)というものを作っています。PETで人体を測ると体内の物質の変化の具合が分かります。これを使って私の会社の従業員のなかの約1200名ですが,検査をしています。検査の費用は会社が1/3,本人が1/3,健康保険組合が1/3ずつ出し合っています。
 なぜ,そのようなことをしているのかというと,施設を造る数年前に50代の社員が立て続けにガンで亡くなったことがあり,みんな震え上がったことがあったからです。検査を始めた最初の1年は治療も何もやっていなかったものですから,17名に初期のガンが見つかりました。ガンは進行してしまうと見つけても手遅れになりますから,初期のガンを見つけることが大切なのです。しかし,初期のガンは自覚症状がなくて,本人は痛みも何も全然感じないため,非常に分かりづらいのです。
 PETで検査して疑わしいと分かった社員のなかには怒って,「社長,俺のどこが悪いっていうんだ」と言いに来る奴もいる(笑)。「そんなことを言わずに医者に行って,ガンを取ってもらえ」と言うと渋々承知する。詳しいことは細胞を取って検査すれば分かります。安い場合1回5千円くらいで治療が終わります。初期のガンは高くても50万円もあれば治療ができます。PETで初期のガンということが分かって治療をして,その後4年経って再発したという者はおりませんから,それなりに効果はあるということです。
 PET検査を続けていると2年目には5人,3年目には3人,4年目にはゼロかと思ったら最後に1人ガンが見つかりました。おそらく5年目には完全にゼロになるだろうと思います。

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