【重要】技術情報誌『O plus E』休刊のお知らせ

光技術の行き着くところは,結局のところ健康問題だと思います。浜松ホトニクス(株) 晝馬 輝夫

スポーツホトニクス研究所

 光技術の応用はいろいろ考えられますけれども,結局行き着くところは健康問題ではないかと思っています。それでは健康とはいったい何だろうかと考えて造ったのがスポーツホトニクス研究所なのです。
 健康というテーマは決まったのですが,人間の健康とはどうやったらわかるのかという話から,ひょいと出てきたのがスポーツ選手なのです。スポーツ選手を計測すれば,ひょっとすると健康ということがわかるかもしれないということで,運動面から健康を研究する施設を造ることになったのです。
 スポーツ選手を継続的に計測するとなるとやはり宿泊施設が必要となります。その時たまたま,静岡県にある磐田グランドホテルのめんどうを見ないかという話があって,ちょうどホテル内に空いている土地もあるということで,そこを借りることになったのです。
 そうしたら,今度は磐田にはジュビロ磐田というサッカーのJリーグチームがあるわなという話になって,ジュビロ磐田の社長に「選手強化の測定をしてやるよ」と言ったら「お金がない」と言うのです。「お金はないけれども,浜ホトがスポンサーになって広告宣伝のボードを出してくれればその分を測定にまわせる」というのです。
 それで測定することになったのですが,測定を開始したその年の前半戦でなんとジュビロ磐田は優勝したのです。それ見ろという話になったのだけれども,後半戦は負けてしまったのです。それで聞いてみると,前半戦で優勝したものだから,そんな測定はしなくてもいいから,もっと働けということで手を抜いていたのです(笑)。そのことを散々言ったら,「申しわけない,今度からちゃんとやる」ということで2002年は前半戦,後半戦ともジュビロ磐田が優勝しました。
 こういったスポーツ選手以外にも一般の人を測ってみると,スポーツをやっている人とやっていない人の差は,その違いが歴然としています。例えば,同じ年寄りにしてもスポーツをしていない人は筋肉が脂だらけなのです。それでは歩けなくなって当たり前です。そのようなことが見えてくると「さあそれをどうしようか」ということで今考えています。

私の発言 新着もっと見る

本誌にて好評連載中

私の発言もっと見る

一枚の写真もっと見る