高輝度放射光を用いて高温超伝導体中の電子の振動を解明情報通信研究機構(NICT), 量子科学技術研究開発機構(QST), 兵庫県立大学, 産業技術総合研究所, 物質・材料研究機構
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東北大学などのグループは、−163℃で超伝導を示す銅酸化物超伝導体のプラズマ振動の性質を解明した。測定には、軟X線領域の放射光を試料に照射し、跳ね返ってきた光のエネルギーを調べる共鳴非弾性X線散乱(RIXS) を用いた。本研究は高温超伝導の発現機構に知見を与えるとともに、QSTが NanoTerasu の共用ビームラインにて開発した世界最高性能の共鳴非弾性X線散乱(RIXS)を用いた初めての成果であり,RIXS装置の世界最高水準の性能を実証するものである。