N₂O₅ガスの作用機序を光るシロイヌナズナで解明東北大学,埼玉大学

     N2O5(無水硝酸)は、殺菌、医薬品合成、材料合成への活用など、多くの可能性を秘めた窒素化合物である。従来の研究では、空気のみを原料としてN2O5を選択的にオンサイト合成するプラズマ装置の開発に成功し、N2O5ガスをさまざまな植物に暴露する実験で、免疫の活性化や、有用な二次代謝産物の合成を誘導すること、N2O5ガス自体が気体窒素肥料として機能することなどを明らかにしてきた。ただし、なぜこのような植物応答がN2O5ガスによって引き起こされるのかはよくわかっていなかった。
     今回、東北大学などのグループは植物はN2O5ガスに暴露されると、Ca2+シグナリング経路が活性化し、その情報を全身に伝える機構を有していることを明らかにした。これは、先行して見出されたN2O5の様々な有用効果のメカニズムの解明につながる成果である。

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