生体分子を光で効率よく不活性化できる技術を開発三重大学,大阪大学
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我々のからだで発現・機能する20000種類のタンパク質の機能は未解明なものが多い。タンパク質機能の解明には、タンパク質を不活性化したのちに細胞やからだはどう変化するか?を調べる「操作実験」により、因果関係を解明することが重要である。その手法のなかで、光で狙った分子を不活性化する重要な技術としてCALI法が知られる。
CALI法は光で活性酸素を産生する「光増感分子」を用いて、特定の分子を酸化・不活性化する手法である。光増感分子の中でも、光増感蛍光タンパク質SuperNovaは世界中で利用されてきたが、37℃での成熟化効率が低く、特に哺乳類細胞中での分子の酸化・不活性化効率が低かった。今回、三重大学などのグループは遺伝子変異スクリーニングによりSuperNovaを改良し、37℃での成熟化効率が顕著に高い新規変異体HyperNovaの開発に成功した。HyperNovaを用いて、従来操作が困難であった様々な分子の不活性化が可能になった。
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