画像センシングの最前線

QoL(Quality of Life)向上のための画像センシング技術慶應義塾大学 青木 義満

3. まとめ

 QoL向上のための画像センシング技術について,社会的に注目度の高い,いくつかの具体的事例を交えながら紹介した.どのシステムにも共通するのは,現代社会において身近に存在する課題を,実際に使用するユーザの立場や具体的ニーズをしっかりと把握した上で,最新の画像・パターンのセンシング技術によって着実に解決しようとしている点である.また,これらのシステムにおいては, 蓄積された大量の実データから,一般的な知識を獲得してシステムに反映することはもちろん,運用しながら個々のユーザの特性に適応する柔軟性を併せ持つことが重要であろう.

慶應義塾大学 青木 義満

群馬県高崎市生まれ。
1996年早稲田大学理工学部応用物理学科卒業、2001年、早稲田大学大学院博士課程 理工学研究科物理学及応用物理学専攻修了。博士(工学)。
早稲大学理工学部助手、芝浦工業大学工学部情報工学科助教授を経て、2008年より慶應義塾大学理工学部電子工学科准教授。
2013年より、株式会社イデアクエストの取締役を兼任し、慶應理工発画像センシング技術の医療分野での実用化を目指している。専門分野は知覚情報処理・知能ロボティクス、メディア情報学・データベース、計測工学、医用システムなど。

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