セミナーレポート

Kinect for Windows update 2014 テクノロジーの進化日本マイクロソフト(株) 千葉 慎二

本記事は、画像センシング展2014にて開催されたセミナーを記事化したものになります。

人の自然なしぐさをコンピューターが理解するNUIの世界へ

 1975年マイクロソフト創業当時,ビル・ゲイツは「すべての机,すべての家庭にコンピューターを」というビジョンを掲げました。この目標はすでに達成しましたが,これからも進化を続けていきます。マイクロソフトでは現在,大きく3つのことを中心に考えています。まず,「人間中心のコンピューティング」です。コンピューターを洞察力のあるアシスタントにして,ただ便利な道具というだけではなく,人間を支援してくれるものとして活躍してもらおうという考えです。次に,「NUI(ナチュラル・ユーザー・インターフェイス)」です。今日はこれを中心にご紹介していきます。そして「端末(デバイス)とクラウド」です。クラウドと連携しながらどこでもつながってデータの活用ができます。Kinectもデバイスの一つですが,デバイスとクラウドの相乗効果でコンピューターの世界をより良くしていくということを考えています。
 従来のコンピューターのUIは,CUI(キャラクター・ユーザー・インターフェイス)から始まりました。いわゆるキーボードで入力して画面に文字を打ち,その文字を見てやり取りを行うというものです。そして,マウスやタッチのようなGUI(グラフィックス・ユーザー・インターフェイス)が登場しました。そして次のUIとしてNUIがあります。通常,人が誰かとコミュニケーションを取るときには,例えば声や身体の動き,あるいは顔の表情を変えて意志を伝えます。NUIは,この人の自然なしぐさをコンピューターが理解するというものです。それによって,コンピューターが使えない方あるいはコンピューターに直接触れられない環境下でも,コンピューターから恩恵を受けられる機会が増えます。
 NUIの特徴は,身一つでこと足りるということにあります。また,人の言動に役立つ情報を収集することができます。さらに,NUIは従来のUIと根本的に異なるというも挙げられます。このNUIを実現するための仕組みとして,マイクロソフトが考えているのがKinectです。

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日本マイクロソフト(株) 千葉 慎二

1972年生まれ。岡山県出身。マイクロソフトで組み込みWindows OSの開発に従事した後,Xboxの立ち上げメンバーとなる。専門はCPUとオーディオ。初代XboxとXbox 360のアプリケーション開発および技術サポートを経て,現在はKinectなどマイクロソフトの最新テクノロジー製品を啓蒙するエバンジェリスト兼ソフトウェアデベロップメントエンジニアとして活躍中。

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