セミナーレポート

誰にでもわかる「安全・安心のための画像センシング」三菱電機(株) 鷲見 和彦

本記事は、画像センシング展2010にて開催されたセミナーを記事化したものになります。

現代社会における安全・安心

 今日は「現代社会における安全・安心」という講演タイトルで,「生体個人認証」「映像監視」「映像解析」の3つについて,お話していきたいと思います。
 現代社会においては,互いに知らない者同士が時間と場所を共有しなければなりません。例えば,今の都会がそうです。たくさんの人が歩いていますが,隣の人は一体どこから来てどこへ行く人なのか,誰もそんなことは知りませんし,考えたこともないです。最近では,濃密な人間関係を嫌う方向に人間の性格も変わってきていると思います。犯罪者側からすれば,「この中に紛れてしまえば姿を隠すのは簡単だ」となるわけです。
 ですから,現代社会における安全・安心を考えていく上では,「人そのものが不安要因」ということが大きなポイントになってきます。「誰かわからない」「信用していいかわからない」「何をやっているかわからない」……疑い出したらきりがなくて疑心暗鬼になります。そこで,人的不安要因を補完するような人工的システムを作り,テクノロジーで不安を取り除きたいというのが共通認識ではないかと考えて,これからの話を進めていきたいと思います。
 すなわち,「誰なのかわからない」というのは,人物や属性を特定することでカバーできますし,「誰も見ていない」というのは,人に代わって観察し判断することでカバーできます。「多すぎて見きれない」といったことは,人の分析力を増強するようなシステム作りをすればいいという方向性が見えてきます。

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三菱電機(株) 鷲見 和彦

1982年,京都大学工学部電気電子工学科卒業。 84年,京都大学大学院工学研究科電気工学専攻修士修了。84年,三菱電機株式会社生産技術研究所入社。 89?90年,メリーランド大学客員研究員。90年,三菱電機株式会社産業システム研究所。97年,京都大学工学博士。2002年~,三菱電機株式会社先端技術総合研究所,そして現在に至る。03?06年,京都大学大学院情報学研究科研究員(COE)・客員教授

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