【重要】技術情報誌『O plus E』休刊のお知らせ

植物工場の野菜は,安全で“いつでも旬に近い野菜”です。財団法人社会開発研究センター 高辻 正基

東大から日立中央研究所へ

聞き手:高辻先生は,長らく植物工場に関するご研究をなさっていらっしゃいますが,もともとはレーザーを研究していらっしゃったということをお聞きしております。まずはその辺りの経緯をお伺いできればと思います。

高辻:私は,東京大学の工学部応用物理学科出身で,卒研は田中俊一先生の研究室でやりました。そのようなことで,大学時代は光学をやっていました。

聞き手:光学をしようと思われたのは,どのような理由からですか?

高辻:実は,理学部の物理学科に行きたかったのですが(笑),東大は教養学部のときの成績で専攻が決まります。当時の物理学科は人気があり点数も高く,私はちょっと点数が足りなかったため,しかたなく工学部に行ったのです。そこで田中先生の研究室に入り,光学をするようになったのです。

聞き手:その後日立製作所に入られるわけですね?

高辻:はい,大学を卒業してすぐに日立製作所に入社し,中央研究所(中研)に配属されました。そこでレーザーと出会い,レーザーの研究をすることになったのです。これが私のレーザー研究の始まりです。当時は,基礎研究を中心に行い,レーザーを使った加工装置などの応用も少しやりました。私の学位はこのときのレーザーの基礎研究によるものです。
そのようなことでレーザーを12年ぐらいやっていました。

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