空気噴射により瓦礫を浮上して乗り越える索状ロボットを開発東北大学，八戸工業高等専門学校，国際レスキューシステム研究機構　研究グループ

　内閣府 総合科学技術・イノベーション会議が主導する革新的研究開発推進プログラム（ImPACT）タフ・ロボティクス・チャレンジの一環として，東北大学，八戸工業高等専門学校，国際レスキューシステム研究機構の研究グループは，空気噴射によって瓦礫踏破能力を飛躍的に向上させた索状ロボット「空気浮上型能動スコープカメラ」の開発に成功したと発表した。
　従来の能動スコープカメラでは困難であった，高い障害物やギャップの乗り越えが可能になると同時に，空気噴射浮上によって高い視点を得ることで，瓦礫内を広く見渡すことが可能となり，カメラ映像から瓦礫の内部状況が把握しやすくなった。
　今後，これまで同プログラムで開発してきたさまざまな感覚機能を統合することによって，大規模地震や土砂崩れなどで被害を受けた建物内における被災者探索，災害調査の高度化が期待される。