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材料組織の画像解析クラウドシステムを開発理化学研究所(理研) 研究グループ

 理化学研究所(理研)の研究グループは,材料組織の画像解析に対して計算負荷の大きな画像処理やデータ管理ができるクラウドシステム「MICC(Material ImageCommunication Cloud)」を開発し,試験運用を2016年10月下旬から開始したと発表した。
 日本では総合科学技術・イノベーション会議の戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)「革新的構造材料」において,マテリアルズインテグレーション(SIP-MI)として,①材料組織の形状計測,②材料組織と強度等の特性との関係,③シミュレーションによる材料設計を目指した研究が進められている。これらの研究では,材料の特性に関わる組織の3次元形状を明らかにする手法の開発が重要とされている。材料組織の特徴を抽出するには,組織の3次元画像に対する画像処理手法や,手法の適切な組み合わせを見出すための知識と経験を蓄積する仕組みが必要とされている。
 同グループは,これまでに画像データを処理・解析する画像処理システム「VCAT(Volume-Computer AidedTesting)」および,VCATとクラウドを利用した画像データの新基盤システム「ICP(Image CommunicationPlatform)」を開発した。今回,ICPを基盤に,SIP-MIに参加する複数の研究機関による材料組織の解析に特化した3次元画像解析・管理システム「MICC」を開発,試験運用を開始した。MICCは,多拠点からユーザーが安定して解析環境を利用できるように商用システム上に構築した。MICCは画像処理機能に加え,研究室や研究者ごとのアクセス管理機能,すべての画像処理の履歴を記録する機能を持ち,さらに一般的なパソコンで利用できる。MICCは鉄鋼を対象として解析モジュールを搭載しているが,金属,セラミック材料,高分子など,さまざまな材料を解析でき,効率的かつ高度な画像解析環境を提供できるため,新規材料開発の高速化・高度化に寄与し,材料開発分野の競争力強化に貢献することが期待されている。

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